パーチェスファネルとはマーケティング戦略を考案するときに利用されるフレームワークのことで、消費者の消費行動を認知・関心興味・比較検討・購入の4段階に分けて考察するのが特徴です。自社商品やサービスに相対した見込み顧客は、認知・関心興味・比較検討・購入と段階を踏むごとに数が減少し、少数に絞り込まれていく傾向があります。購買段階が進捗するごとに数が減少していく様は、あたかも逆三角形の漏斗に類似していることから、バーチェス（購入）・フェネル（漏斗）と表現するわけです。バーチェスフェネルというフレームワークは、すでに1920年代サミュエル・ローランド・モール博士により提唱されており、マーケティング戦略においては伝統的なアプローチといえます。
パーチェスファネルを構築する目的は、見込み顧客がどの段階でどれほどの数が離脱するのか、を予想することにあります。順調に推移すれば認知から購入へと進捗していくはずですが、実際にはどのような商品にあっては違った経緯をたどります。見込み顧客の離脱するタイミングを把握することで、特に離脱数が多いポイントを明らかにすれば購買や成約につなげるうえでのボトルネックを明らかにすることができます。マーケティング担当者は、どのようにすればボトルネックを広げることができるのかを検討改善することにより、マーケティングの改善を期待できます。
パーチェスファネルを活用することで、限られたマーケティング予算のなかでも売り上げにつなげることができるはずです。